についてまとめたが、今日は日本人の価値観や文化に大きく影響を与えた仏教について深く学んでみた。

仏教について知ることで日本の精神をより理解して、さらに前回作ったコンセプトと掛け合わせることで独自のアルバムスタイルが出来ないか考えてみる。

とりあえず何冊か本を読んでみたのでまとめてみる。

簡単に結論を先に言うと、『今この瞬間にのみ集中する』ということだと勝手に理解した。

言っていることの全てはこれに繋がる気がする。

まぁもちろんそんな簡単な話ではないと思うが。

日本では、仏教と神道が調和して共存しているという。

神道（神社か？）は多くの神々や精霊を崇拝する土着の宗教。

仏教は心のありかた・道徳的枠組みを、神道は自然と世界を動かす神聖な力とのつながりを日本人の価値観に提供しているようだ。

実際は仏教は哲学、思想、宗教、文化、文明は生命の幸福につながらず価値がないとしているので　宗教である神道と考えはぶつかっているようだが、日本の価値観はこんな感じの別々のものが混じり合って出来ているようだ。なんとなく誤解されたり、別の考え方が混ざり合ってうやむやになって定着しているんだろうと勝手に思っている。

今回はとりあえず仏教に絞って勉強してみる。

仏教とは（原始仏教に近いもの）

普遍的な客観的な事実を説くものであるようだ。

普遍的な客観的な事実、つまり無常（すべては瞬間で変わり続けている。変わらないものなど存在しないこと）をベースに考えていくようだ。

仏教は宗教ではなく、論理的に説明していくので科学と同じだが、科学が物理学などの物の現象を”観察”する一方、仏教は心の現象を”観察”することらしい。

仏教で語るのは客観的な事実なので、”観察”し実際に何が起こっているのかを知っていくというスタンスのようだ。

仏教の目的は幸せになることだと僕は解釈した。

ではなぜ人は幸せになれず悩み続けるのか。

人間は変化が嫌いであり、全ての悩みは２つに分けられるという。

変化に悩みながら変化させないように頑張る。→苦しむ。

変わるから悩むの例は、歳をとってきた、結婚して２０年経って相手からあまり優しくされなくなった、昔ほど稼げなくなった、などか。

『変化に抵抗するから苦しい』と考えるようだ。

変化に効果的に働きかけると変わって欲しくないものの変わるスピードを若干落とすことができるので変化に逆らって成果を収めると人間は『今私は幸福だ』と思う。

しかし仏教的にはその幸福はたいしたものではないしリスクが高いようだ。

他人が自分の思うように動かない、頑張ってるのに自分の給料があがらないなど、変わらないことで悩む。

僕らは、変わらないようにする努力と変えようとする努力に人生全てを費やしているということらしい。

これには終わりがなく永遠に苦であるとする。

すべてが変わり続ける無常の世界のたった一部の自分にとって良い側面を取り出して変わって欲しくないと思い、自分にとって都合が悪い側面を取り出して変わってほしいと悩む。

このように、これは変えたい. あれは変えたくないと言うのは期待、希望、願望。

しかし事実は全てのものは無常で超高速で変わっていくので、何かを期待するのは前向きではないとする。

科学は物、仏教は心の観察だとすると、何かを期待するということは

『消しゴムを握って手を離して下に落ちたから、なぜ消しゴムは空中に浮かないんだ、自分はなんて不幸なんだ』と言っているようなものだろうか。

消しゴムを握って手を離せば下に落ちる（事実）が、手を離しても浮いていると信じている（期待する、妄想する）と現実にはそうではないので、消しゴムが落ちてしまった時に

なんて自分は不幸なんだ、なぜ思い通りにならないんだ。この世は苦しい。となる。

しかしこれを心に置き換えるとよくある悩みになってしまう。

この世の全ては一瞬の間に高速で変わり続ける”無常”（事実）だが、歳をとってきたと悩む（自分にとって都合の悪い変化）や、他人が自分にとって何かをしてくれないと悩む（自分にとって都合の悪い無変化）だけを取りだしてきて歳を取りたくない、他人にこんなことをして欲しい（期待、妄想する）と現実にはそうではないので、なんて自分は不幸なんだ、なぜ思い通りにならないんだ。この世は苦しい。となる。

確かに物というすでに理解できているもので考えると、変わる悩み、変わらない悩みがいかに主観的で自己中かわかる気がする。

歳をとる悩みも、生まれた時から老い続けているが（無常）、ある一定の年齢から突然不都合に感じだして悩みだすのだからとても主観的で、手を離したら消しゴムが落ちたと同じくらい当たり前の事実だとわかる。

なので幸福を期待する生き方は前向きではないので

期待、希望、願望は捨てなさいとする。（消しゴムが下に落ちるのは事実だから受け入れなさい）

この辺は、アメリカのCircle of Influence（自分のコントロールできる部分のみのことを考え、最善を尽くす。自分でコントロールできないことは考えても時間の無駄だから無視する）という考えに近いなと勝手に思った。

全てが変わるのは真理（事実）。無常の考え方である。

なぜ”変わる”、”変わらない”と悩むのか、それは自分の思い通りに変わらないからだという。

希望願望期待は自分の勝手で物事が動いてほしいと言う主観でわがままである。

つまりわがままであることが悩みの根本の問題。

世界は幸福ではなく矛盾で満ちているという事実を知らないといけない。

１見るもの、聞くもの、触れるものなどがある

2 思うものがある（あいつは性格がわるいなど）

人間は自分の考えは絶対正しいと思っているので、本当にあるかどうかは考えずに自分が信じたものをあるとしてしまう。

なので思考の争い、信仰の争いなどがおこるらしい。

『我思う、故に正しい』（自分があると信じているから実際にあるんだ）

という主観的な考えを信じ、実際にはないからギャップで病むということか。

仏教では自分の妄想を実在すると思ってしまうのが問題だとする。

妄想がない＝精神的な病気がない。

普通の人は仏教的には精神的な病気がたまに若干出てきて、治る、を繰り返しているそうだ。

同じ妄想（事実とは違うこと）でも問題になるものとならないものがある。

1 ”本が今見えるから本がある”のは間違いだが、喧嘩にならない。

2 ”本が面白くない”。は喧嘩になる。

誰かにとって本が見えようが見えまいが（認識しようがしまいが）本があるかどうかの事実は変わらないということだろうか。

人間にとっては”本”はあると思っているが虫からみると本という概念がない。しかし誰がどう認識しようが考えようが、事実は何一つ変わらないからそのギャップで苦しむと僕は解釈した。

この本が面白いかどうかはかなり主観的なもので、面白い本が現実にあると妄想するから争いがおきる。

日本人の心。仏教を学ぶ。[音楽で文学作品を作る。アルバムコンセプト2024 2]

仏教とは（原始仏教に近いもの）

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