前回ピアノの購入時のポイントをシェアしたが、今回はレコーディング方法。
今回は安くいい音で録れるように、自作で”吸音”して、さらに近所にあまり気を遣わずに練習できるように多少の”防音”を同時にしていく。
意外とごっちゃになっている人も多い気がするが、吸音しても防音は出来ない。
厳密にどうかは知らないがミュージシャン的にざっくり捉えると、
吸音とは音の反響をなくすこと。録音する時に不要な響きは吸音することが必要だ。
防音は外に音が聞こえないようにすること。できれば周りをあまり気にせず制作したい。
とりあえず置いてみたところ。
まず狭い。座ると背中にキーボードがガンガン当たる。
まぁここしかないので背中に当たるメインデスクは後で動かそう。
そしてこの場所、ピアノにしたら最悪だ。窓があり風があたる。ヒーターがあって暑くなる。エアコンがあって冷える。
ピアノも風邪をひくなんていうが、まさに最低の場所。しかしここしかないのでとりあえずここでやる。
まず僕の部屋は壁を吸音など音楽用にまだ作ってないのでここでマイクを立ててもいい音では録れない。
コンデンサーだと下手するとハウったり、ものによっては”ビーッ” となってまず使えなかったりする。
ないお金は絞れないので、ない頭を絞って考える。
まずアップライトよりちょっとだけ大きいサイズの箱を作る。
後ろは4-5センチ余裕をもたせてマイクを立てられるように、前はちょうど鍵盤の奥にピッタリ揃うくらい。
横は割とピッタリか両側合わせて2-3センチ余裕があるくらい。高さは適当にピアノより少し高めにする。
ポリウッドという素材。安くて遮音効果も高い。本当は3枚重ねくらいの厚めのやつがよいのだが、重くて加工しにくく、移動も大変なので今回は薄いペラペラのやつ。
適当にガムテープとL字の留め金で固定する。
そして中に吸音材を貼っていく。
僕はスタジオを作り始めたときに何もわからず買いすぎたアコースティックパネルが余っていたのでそれを使ったが、多分これは割高。
吸音材の中身だけ買って布を表面に貼るとかするともっと安く済ませられるだろう。
吸音材には基本的には防音効果はないが、ポリウッドと吸音材の組み合わせでなぜか高い防音効果が出ることがわかっているらしい。
音は空気と似ているので、隙間があいているとどんなに素晴らしい防音システムも無意味になってしまう。
『防音したければ隙間を無くし空気の流れを止める。』
これは鉄則だ。
ちなみにアップライトピアノはメインの音は後ろの響板からでているので、後ろを毛布などで覆うだけでかなりの防音効果が期待できる。
実は防音という難しい問題も、アップライトの場合は割と手軽にそれなりの効果を得られそうだ。
作ったものをとりあえずかぶせるとこんな感じ。
後ろはまぁまぁ吸音されているが、この状態では前はまだ皆無だ。
前を鍵盤の奥にピッタリ揃うくらいにしたのは上からマイクを吊り下げられるようにするため。
スタンドを使わず、いい感じの距離で前のハンマーの音を録れる。
本当はもう少し離したいがスペースの関係で難しい。
マイクは後ろが