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今できるベストが出せればとりあえずOKにする

2026/06/24 by 泉川貴広

日本のツアーが終わった。大阪、札幌、東京。

会場まで足を運んでくれたみなさんのおかげで今回もなんとか成り立った。

毎回思うが、”今回でもう終わりにしよう” と何度も思うくらいつらいことや怖いこと、自信をなくしたり勇気が出なかったりすることがたくさん起こる。


しかし、終わると必ず予想以上の達成感や得るものがあり、自分が思っているよりずっと多くの人が助けてくれるので、「また次も頑張ろう」と思えるのが不思議なところだ。


毎回必ず「やってよかった」と思うのに、次にチャレンジするときは、また同じように、あるいはそれ以上に挑戦することが怖くなる。

自分を奮い立たせることがこれほどまでに大変なのは、一体なぜだろうか。


もっと考える暇もないくらい立て続けにチャレンジしまくれば、逆に平気になるのだろうか。


今回は、いつも以上にいろいろなことに挑戦した。

ツアーを見つけてもらうところからライブが終わるところまでを、ひとつながりの体験にすること。来てくれる人も、迷ってる人も、行く気はないけどちょっとチラ見しておきたい人も、本番当日だけじゃなく、準備の段階からみんなで同じ輪のなかで共有すること。スタッフ、演者含めチーム全員で、今回のツアーの目的——歴史のバトンを渡すこと、比較や競争のないつながりを実現すること——を最初から共有して作業をすること。歴史の流れに沿って新しいジャンルを作って、それをライブで演奏すること。


などなど。


うまくいったことも、いかなかったこともある。でも今回は、特に学びと発見が多かった。


なかでも東京では、久しぶりに日本のメンバーで、フルバンドで自分の音楽を演奏した。

リーダーとしての目標は、メンバーひとりひとりの音楽性を最大限に引き出すこと。とても難しい目標だが、少なくともメンバー全員がとても楽しそうに弾いてくれているようには見えた。だから、とりあえずは目標達成かな、という感じだ。


音楽的にも、今の僕とこのメンバーで出せる最大のものは、出せたと思う。

次回はもっと先の世界を見せられるように、また精進する。


”やれることを面倒くさがらず全てやって”、”今の自分にできる最大を出しきれた”なら、それでいったんOK。最近はそう思うようになった。

完璧な状態なんて、たぶん永遠に来ない。


成長する時はまず次の世界をなんとなく感じられるようになる。その後しばらく苦しんで実際にぼんやり見えている次の世界を少しずつ実現できるようになる。そしてその時には、もう次の世界がまたなんとなく感じられるようになっている。


つまり自分の理想は常に今より少し先にある。過程を楽しめなければ、一生、音楽は楽しめないだろう。


そう思えるようになってから、ツアーみたいな大きな挑戦も、少しだけ続けやすくなった気がする。

これはたぶん、音楽だけの話じゃない。何かを長く続けている人なら、わりと近いことを感じているんじゃないかと思う。



最後にレコードについて。ツアー会場限定で作った12インチレコード「Off Sync」は、今回のツアーで演奏した音楽のスタジオ録音版だ。いつでも手元で聴けるかたちにした。


ツアー体験の一部として作ったんだけど、海外からの発送で数々のトラブルが重なって、当日に間に合わなかった。なので、期間限定でネット注文できるようにした。数量限定なので、ほしい人は下記から。同じ曲でも、ライブとはまったく違う体験になるはずだ。

🟢 ツアー限定 Off Sync 12インチレコードはこちら 

https://kikikishop.com/items/6a3a70ea1c72b45243c3a24f


次は日本は10月になる予定だ。

どうせまたチャレンジするのが怖くなるだろうが、また何か一つ目標を決めてがんばってみようと思う。

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